東京アマデウス管弦楽団・第65回演奏会

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ミューザ川崎シンフォニーホールに於いて行われた、「東京アマデウス管弦楽団・第65回演奏会」に行ってきました。

ミューザ川崎は比較的新しいホールで、今回初めて足を運んだのだが、エントランスやロビーにモダンなオブジェが配置されており、スタイリッシュな印象を受けた。ホールの奥にはパイプオルガンが配置されているが、そちら側にも客席がある。つまりオーケストラをぐるりと囲い込むように客席が配置されていて、どこからでも見やすく、いい音で聞こえるように設計されている。ほどよい残響音が心地よい。

プログラムは、ウェーバーの歌劇『オベロン』序曲に始まり、シューベルトの交響曲第7番に続いたが、昼食をとった直後ということもあり、心地よく眠ってしまいました。なので、感想は「心地よかった」(笑)

しかし、休憩を挟んで演奏が始まったベートーヴェンの交響曲第7番には、聞く者に眠る隙を与えない緊張感が漂っていた。

躍動感あふれるリズムが印象的な第1楽章、そこから一気にテンポダウンし、陰鬱な雰囲気が漂う第2楽章。そこからまたアップテンポで力強い演奏が始まる第3楽章。さらに激しく、力強く、一定の旋律を執拗に反復し、音を重ね、より力強くなっていく第4楽章。執拗といえるほどに徹底的に、エネルギッシュひたすらに反復を繰り返し、至高の頂点に達し、クライマックスを迎える…。現代のミニマルテクノにも通じるものを感じ、身震いがした。

プログラムは終了したが拍手が鳴りやまず、アンコール曲・「エグモント」序曲の演奏が始まった。この作品に大変感動した。エベレスト級のダイナミクス。非常にドイツ的、というよりベートーヴェンらしい、徹底的かつ無駄のない洗練された音楽。聞き終えたときの満足感と余韻は計り知れないものであった。聴衆を、まるで一つの偉業を達成したかのような気持ちにしてくれる。

もし、「尊敬する音楽家を3人挙げてください」といわれたら、まず第一にベートーヴェンを答える*1ほど、彼の音楽を尊敬している私だが、なぜこれほどまでに彼を尊敬しているか、その理由はよくわかっていない。というより明確にわかってはいるが、言語化ができないのだと思う。あえて言語化するならば、彼の底知れぬ苦悩から生まれた歓喜、孤独を突き抜けた時の神性との一体感、暗闇の中に見えた一筋の光というような、「苦衷に楽あり」の精神を体現し、それを徹底して自身の音楽に組み込む姿勢に憧れているのだろう。

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*1:他の2人はバッハとモーツァルト

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