ミューザ川崎で行われたオルガニスト オリヴィエ・ラトリーの演奏会に足を運んできました。
オリヴィエ・ラトリーは、かのノートルダム大聖堂の正オルガニスト。バッハの『トッカータとフーガ』『主よ人の望みの喜びを』など、ポピュラーな曲目が多く、楽しめた。パイプオルガンの荘厳な音色と、深いホールリバーブに恍惚となってしまった。
オルガンで演奏されるのは珍しいモーツァルトの『きらきら星変奏曲』や、普通低音部を演奏する足鍵盤がメインに使われるサルベン・ボールの『パガニーニの主題による足鍵盤のための変奏曲』など、非常に珍しい選曲もあって面白い。足鍵盤は低音専門なのかと思っていたが、高音も出せるということを知って驚いた。また、ステージ後方のパイプオルガンの他にステージ上にもオルガンが用意されていたが、こちらを演奏すると、後方のパイプオルガンから発音される。つまり遠隔操作。MIDI規格なんでしょうか。そうするとシーケンサーで打ち込んだ演奏情報を本物のパイプオルガンで演奏できることになる。こりゃすごい。
『われは海の子』をモチーフにした即興演奏も面白かった。あれだけ重厚な『われは海の子』は聞いたことがない。アンコール曲は『剣の舞』。これでもかというくらい、両足で鍵盤を連打。よくバラバラに動くもんだなーと感心。
オルガニストは孤高でカッコいい。一人オーケストラといってもいいほど、スイッチの切り替えで様々な音色を奏でることができる。私は幼少の頃エレクトーンを習っていたのだが、両手両足を使って次から次へと音色を変えながら、一人ですべて演奏できるというところに大変魅力を感じていた。それが自己完結できる音楽、テクノミュージックへ傾倒する大きなきっかけとなったことはいうまでもない。一度でいいからパイプオルガンを弾いてみたいなあ。



