
3月16日、上野の国立西洋美術館で開催中の「ウルビーノのヴィーナス展」をみてきた。
古代ギリシア・ローマ時代の作品と、15世紀ルネサンス時代の作品を比較しながら見ることができ、大変興味深かった。
そしてかねてからお会いしたかった、「ウルビーノのヴィーナス」とやっとお会いすることができました。やっぱ実物は、ポスターなどで見るのと全然違うね!色の深さや肌の質感など。しばらく釘付けになってしまいました。
ルネサンスの時代に、どうして古代の女神が復活したのか、というところが興味深かったですね。キリスト教中心の合理主義が過渡期を迎え、人々は精神的に欠落した部分を補いたかったんじゃないかねえ。古代の信仰に見られる素朴な自然崇拝(アニミズム)や神秘性や肉感的で理想的な女性像であったヴィーナスが、人々の心をとらえたんだねえ。そう、この日の僕のように。
そう考えると現代も過渡期なんじゃないですかねえ。物質主義、資本主義が行き詰まりを見せている今、人々が求めているのは「成長/前進」よりも「癒し/安定」なわけですよ。そういった意味でこの展覧会も企画されているのだろうし、実際私たちの保養になります。
今まさに、古典や神話に学ぶべき時代に差しかかっていますね。温故知新。拡散から集中、膨張から萎縮、といった方向性の転換。
展覧会の出口を出る頃には、男性中心の世界から女性中心の世界に移り変わっていく、そんな音楽が聞こえた気がした日曜の昼下がりでした。
おまけ。

上野公園のカンヒザクラ。
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